Moonlight Bookstore
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MONDAY to SATURDAY

「月見坂物語」の記事一覧

月見坂物語
2010/12/27/Mon

10 私の孤独

柱の古時計が二つ鳴った。 バネが壊れているので、 ボーンボーンではなく、 ジャイーンジャイーンと不思議な音をたてる。 その余韻が消えないうちに、 秋の日差しを身... >続きを読む

月見坂物語
2010/11/10/Wed

09 ミシシッピ 

「高校の時、ホームステイしていて、行ったことあるんですよ」。 ヒロミさんはコーヒーを啜りながら言った。 行ったというのは、アメリカミズーリ州、 ミシシッピ川沿... >続きを読む

月見坂物語
2010/10/01/Fri

08 永遠の十七歳

アシダさんから、 留守番電話が入っていた。 「来週の月曜日、昔の仲間と会うので...、 その前にお店に寄らせて...もらいます」。 アシダさんは、銚子から続く九... >続きを読む

月見坂物語
2010/08/20/Fri

07 浜日傘

駅前の舗道で、 油蝉が仰向けでころがっていた。 6本の脚をモゾモゾさせている。 もう飛ぶ力も失せてしまったのだろう。 学生たちが夏休みに入ってしまうと、 この町... >続きを読む

月見坂物語
2010/07/10/Sat

06 河

梅雨の中休みか、久しぶりの青い空。 店の前に黄色いドカティが止まった。 バイクを降り、ヘルメットを取り、店の中に入ってきた。 皮ジャンパーを脱ぐと、オレンジ色の... >続きを読む

月見坂物語
2010/06/16/Wed

05 月の呼吸

その妖しい店は、 「ムーンライト・ブックストア」の 対極といえるようなところにある。 狭いこの町でも、歩いたら10分以上はかかるだろう。 2階建て住居付き店舗の... >続きを読む

月見坂物語
2010/06/15/Tue

04 ラベンダー

朝。 とある小さな公園。 早起きの鳥が、梢でちっちっちと騒ぎ始めている。 この町で初めて、朝を迎えてしまった。 「飲みましょうよ~」。 Tシャツにジーンズのマッ... >続きを読む

月見坂物語
2010/03/01/Mon

03. 猫の恋

駅に向かう道を、 若い女の子と連れだって歩いている。 日はもうとっぷりと暮れている。 仕事帰りは、表通りに用事がない限り、 裏通りを使うことにしている。 暗闇の... >続きを読む

月見坂物語
2010/02/01/Mon

02. ウクレレ日和

「曲ができたんで、聞いてほしくて...」 店の椅子に腰を下ろすと、青年は言った。 この間懇意してもらっている お店「呼Q」の7周年パーティがあった。 青年とは、... >続きを読む

月見坂物語
2010/01/05/Tue

01. 鮭とば

この街には、坂とは言えないよう高低差がいくつかある。 ゴルフでいえば、アンジュレーションというんだろうか、 駅前から伸びるゆりの木が並ぶ大通りにも、 一つ瘤があ... >続きを読む